『火葬式』和歌山市 K様との一期一会

施設の方からのご紹介で、喪主様より「お母さまが亡くなられた」とご依頼を承りました。
喪主様は何もわからないと仰っていましたので、不安や心配事を取り除きしっかりと故人を送るお手伝いをしなければならないと思いました。喪主様が選ばれた送る形は「火葬式」でした。ご家族それぞれに合う送る形があると思います。
納得できる形・・・それを実現するために、わたしたちは様々なお話を聴き提案をします。

故人をお預りしご安置をさせていただきました。お預りでご安置の時はどのようにご安置をされているか不安な方もいらっしゃるので、故人がお布団にお休みになった姿をご家族のご了承を得て写真撮影しています。写真は必要なければ消去しますのでご安心ください。
綺麗なお洋服を施設で着せていただいていましたが、もう一度綺麗にお身体をお拭きしてオムツを取り換えました。少しだけ尾てい骨あたりに褥瘡があり出血も見えましたので、こちらも綺麗に拭いて新しいオムツでスッキリです。やはり最後は綺麗な体が良いですよね。ドライシャンプーに髪型セットしお化粧です。
亡くなる前にオデコをケガをされて、青く変色していました。その変色を隠すためにオデコは濃い目のファンデーションで化粧です。気を付けないと出棺までの日数で変色が目立ってくる場合がありますが、K様はご出棺まで変わらず綺麗なお顔でした。
安心しました。わたしたちは自社でお化粧もしているので、もしものことがあってもすぐに対応できます。(どうしても変化を止められないときはありますが)

お顔はご出棺までシワもなく、とても綺麗なお顔をされていました。喪主様にお花を入れていただき市営斎場に出発です。
お付き合いのあるお寺様には市斎場の炉前でのお経をお願いしました。今後、葬儀式をおこなわない形や無宗教葬が増えてくると思います。
どこにお別れの価値があると考えるかは人それぞれです。ただ我慢や無理はしてほしくないです。だからこそ希望するお別れの形を教えて欲しいです。わたしたちは故人の尊厳を絶対に守り、後に残される方が納得した形でお別れができて、その後に楽しく暮らしていけるように、どのようなことにでもできる限りやわらかく対応していきます。

K様、喪主様、お疲れ様でした。施設の方々にも感謝申し上げます。

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