一期一会 ~和歌山市 N様(男性)~

N様のご家族は自宅葬を希望されました。
N様は散歩が好きで歩くことを楽しみにしていました。病気になってからは入退院を繰り返し歩けなくなってしまい、本人は辛かっただろうとご家族は仰ってました。
お孫様の2人をすごく可愛がっていたそうです。

N様はすごく安らかで綺麗なお顔をされていました。N様の奥様は少し剃り残しのあるお髭が気になっていたようでした。奥様は長年看護師をされていて、お孫様も現在看護師をされているとのことで、お2人にお髭を剃っていただき、軽くお化粧もしていただきました。N様はすごく嬉しいだろうなと思いました。その後いつもかけていた眼鏡をすると生前のN様です。
身支度が終わりお立会いいただいたご家族の方とともにN様をご納棺いたしました。

そして通夜式の準備です。自宅葬ということで自宅の部屋やお棺が通る場所を少し片づけスペースを確保していたので、N様のお棺の周りにお花やお供え物を飾りました。
通夜、葬儀を終え最後のお別れの際には、お棺のなかにお供えの果物もたくさん入れ、お花でいっぱいになりました。
皆様、お写真をたくさん撮られていました。慣れたご自宅でご家族やご親族、ご近所の方に見送られ、笑顔と涙で和やかに楽しい温かいご葬儀ができたと感じました。

昨今の和歌山市内は小さい葬儀会館がたくさん建てられているので、その葬儀会館にいかなければならないと思われています。自宅ではできないと思われていたり、自宅に人を入れたくなかったり、片付けるのがおっくうに感じたりするでしょう。
しかしながら自宅があり家族だけや少人数でお別れがしたい方は、自宅葬という選択肢もあるということを知っていただきたいです。

今回のN様のお付き合いされている寺院のご住職は自宅葬の良さをお話してくださいました。すごく嬉しく感じました。
今後も施主様のご要望にお応えし、想い出に残るお葬式を心がけていきます。

ご家族からN様への言葉

「お父ちゃん、おつかれさん、ありがとう」

自宅葬  13名参加

出棺花束
お供え果物

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