一期一会 ~和歌山市 N様(女性)~
N様は昔、看護師の仕事をされていたからか、しっかりと自身の意思をもち色々なことを決めてこられました。
日頃からお寺様での活動も熱心に参加されていました。活動に参加されるとお寺様から数珠の玉を1つもらえたそうです。その玉を貯めていき4本の数珠を作り、N様自身、ご長男、次男様夫婦に贈りました。
見せていただいた数珠はすごく綺麗なすばらしい数珠でした。
10年前のお元気な時から自身のご葬儀の内容を決め、お寺様にもお布施を先にお渡しになりすべてを準備され、次男様ご夫婦に託しました。
5年前に心臓病を患い施設に入居。認知症も進み意思疎通が難しくなってきました。亡くなる日の朝もご家族は施設に様子を見に行かれあまりお元気はなかったのですが反応はしてくれたそうです。
ご家族の「また来るからね」という言葉が最後になりました。
N様はご自身でご葬儀は最低限必要な物だけ質素に行うことに決めていました。そのうえでご家族はしてあげたいことを考えて実行しました。
N様はピンクが大好きでしたので、お棺、写真額はピンクにしました。
身支度のお召し物の色もピンクですごく可愛くなりました。お寺様とのおつきあいはありましたが派手な祭壇や通夜葬儀も望んではいませんでしたので、そちらもご住職とはお話ができており、ご住職のお気持ちで通夜のみ読経をしてくださいました。
お別れの形は様々でお付き合いのあるお寺様があると、通夜葬儀を行わないとお墓に納骨できない問題がでる可能性があります。
わたしたちはお客様の望む形を伺い最善の方法をご提案し、お客様のリスクやデメリットもしっかりと伝えることができる担当者でなければなりません。
いちばん良いのは今回のように、自分はどういう最期を迎え人生の締めくくりをどのような形にするのかをしっかりと考え準備をすると、残されたご家族は迷うことなく大切なひとにしてあげたいことをプラスしていけます。
そうすることでご家族皆様の想いが詰まった送り方ができるのではないでしょうか…
葬儀後にN様ご家族からLINEメッセージをいただきました。
うれしいかぎりです。
N様、ご家族の皆様お疲れ様でした。
今回のご葬儀でご協力いただいた皆様、ありがとうございました。