一期一会 ~海南 S様(女性)~

五色台聖苑小ホールでのご葬儀を承りました。
春ごろにポスティングさせていただいたチラシをS様ご家族が大切に保管されていました。そのチラシの生花祭壇の写真が良いとのことでご相談のご連絡をいただきました。

なぜ祭壇が良いと感じていただけたかというと、10年前のお父さまのご葬儀の時の祭壇があまり良い印象ではなかったので、お母さまの時は華やかな祭壇にしたいと思われていたそうです。

S様は3姉妹の長女で、S様のお子様も3姉妹です。
S様は野菜作りが得意で、その中でも聖護院大根を作るのが大変お上手で、いつも大きく美味しい大根ができてお嬢様たちも楽しみにされていました。昔はS様ご夫婦でみかんと柿も作っていましたので、お嬢様3姉妹はの子供のころに良くお手伝いされていたことを思い出されていました。
またS様のお母さまのご葬儀の際は車を運転していて前が見えないくらいの大雨だったと思い出され、通夜開式前には雷雨になりましたので、大雨のご葬儀の時と同じだなあと会話されていました。

ご納棺のお時間にはS様のお嬢様やお孫様がお立会いになりましたので、お立会いの皆様にはS様のお顔を拭いていただきました。それぞれお声をかけながら拭いていただきました。S様のために薄紫のお着物をお選びいただいていましたので、そのお着物をS様にお着せしたあとお化粧をしました。その姿をご覧になりながら皆様は「良く似合って綺麗やなあ」「この着物にして良かったなあ」と喜んでいらっしゃいました。

葬儀式後のお別れの時間ではS様のお棺の中はお花いっぱいになりました。
お嬢様方はお葬式を派手にしたいとは考えていらっしゃらなかったのですが、S様の最後をたくさんのお花で送ってあげたいという想いに寄り添うことができて嬉しく思いました。

基本セット生花祭壇(親族一同は別料金)
親族一同

お葬式の流れの中で、ご家族に参加していただける場面ではできるだけ参加していただけるようにお声掛けしています。故人の人生の最後の時間を想いのある人たちで故人を囲み、想い出となるものを一つでも多く創りたいと思います。

S様、ご家族皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。また、今回のご葬儀にご協力いただいた皆様ありがとうございました。

今回のお召し物(仏衣 勿忘草 旅支度あり)

S様のお着物

仏衣 勿忘草(わすれなぐさ)

今回S様がお着替えされたお着物の勿忘草です。
勿忘草の花言葉は”私を忘れないで”思い出の時を決して忘れない…という想いを込めた一着です。

高貴な色とされる紫は神秘的で優雅な色。上品でおしゃれだった人にお似合いです。

遺影写真のお着物も紫色に着せ替えしました。

この勿忘草は家族葬プランの基本セットに含まれています。
仏衣のお着物は白だけではなく、故人に似合う色を選ぶことも楽しい想い出です。また、仏衣の種類には様々な想いが込められて作られていますので、お花のお供えなどとご一緒に想いが合う仏衣のお着物を故人へのプレゼントとして贈ることもできます。

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