一期一会 ~成年後見人様が施主の葬儀~

今回は後見人様による1日葬を承りました。

和歌山市の本町にある浄土真宗本願寺派の善称寺様の本堂でのご葬儀でした。
亡くなられた後に自宅に帰ることが出来なければ、寺院にご安置もしていただけます。
費用の負担も少なくしっかりとお別れが出来るのでお勧めです。
またご住職や僧侶の方は浄土真宗のご葬儀や法名について優しく丁寧に教えていただけるので安心です。
仏教離れや墓じまいが増加していくなかで、今回のように解りやすくお話をしていただけたら、仏式での葬儀を行いお墓や仏壇で供養をしていこうかという気持ちになるのではないかと感じました。
後見人様が施主様でしたが、故人は安らかなお顔でたくさんのお花で囲まれるお別れができました。

さて、成年後見人制度には「法定後見制度」と「任意後見制度」の2つがあります。

任意後見制度は本人が認知症などを発症する前に将来の意思能力の低下に備えてあらかじめ後見人になってもらう人を選んでおく制度です。
一方、法定後見制度は本人が認知症などを理由に財産管理が出来なくなり、支援が必要になった後に家庭裁判所に申し立てて後見人の手続きをする制度です。後見人が健康、安全、生活レベルの維持を見守り、犯罪や悪徳商法の被害から守ってくれます。

家族や身寄りがいないなどで認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力が不十分な方々は市町村長などの申し立てで後見人を選任することができます。

昨今では非婚化や離婚等で子供がいない、子供とは疎遠になるというケースが増加しています。
人生100年時代と言われているなか、早期に自身の老後にむけて考える必要があるのではないでしょうか。

選任された後見人の方によって、最後のご葬儀が尊厳のあるものになるかどうかは変わってくるように思います。
判断能力が不十分になる前に、自身の意思を形にして残したり、誰かに伝えておくことは大切だと強く感じました。

本堂
出棺花束

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