一期一会 ~和歌山市N様(男性)~

菩提寺でのご葬儀 1日葬

私たちがN様と初めて出会ったのは数年前のご葬儀でした。とても体格と気前が良い方で、若い頃はサッカーをされ体を動かすことがお好きだったそうです。
まだ54歳とお若い年齢にも関わらず膵臓癌を患いお亡くなりになりました。お元気な姿を知っていたため、ご依頼の連絡が入ったときはショックでした。

喪主である弟様との打ち合わせでは、N様は大の阪神ファンで一緒に甲子園に行ったことなどを振り返りながら懐かしそうに話されていました。N様が入院をされてからは、毎週末に単身赴任先から戻られ病院に行き一緒に過ごす時間を大切にされていたようです。

喪主様は菩提寺で1日葬のご葬儀を選択されました。
N様のご子息はまだ高校生。お父さんが元気な頃にそっくりです。できるだけお父さんとの最後の想い出を作っていただきたいため、ご納棺の際のお着替えをお手伝いいただきました。足袋を履かせたり、体を起こしたり、お棺へのご納棺などにお手掛けをしたり・・・
この最後の感触は覚えていて欲しいですね。

N様が大切に取り置きされていた大好きだった阪神優勝のスポーツ新聞、好きだった食べ物、ビール、タバコなどをご納棺。
そして職場の皆様からの温かいメッセージをお棺にお入れしました。最後にN様にはタバコを手に持っていただきました。

好きだったタバコを持って
みんなで握手

ご家族で手と手を取り合い最後の握手。最後は痛みもあり辛い思いをされたとお聞きしておりましたが、皆様に囲まれN様の表情はとても穏やかで笑顔のように感じました。

ご家族、ご親族や友人がたくさん来られお別れをされました。涙が溢れ出るあまりにも早いお別れとなりましたが、N様は残していく息子や弟、周りの家族が幸せになってくれることを強く望んでいるのだと思います。
N様の想いや優しさ温かさは受け継がれていくでしょう。

1日葬は体力的にもご負担が少なかったとご家族様からのお言葉をいただきました。
私共は、ご家族のご希望や状況をしっかりと伺い、より良いお別れの形をご提案をさせていただきます。
ご葬儀のお別れの形はご家族様によってそれぞれ異なります。ご一緒に心温まる後悔のないお別れをしましょう。

N様、ご家族皆様お疲れ様でした。この度お世話になりました関係者皆様に感謝申し上げます。

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