一期一会のお葬式|和歌山市斎場での1日葬(T様女性)
昨年、ご葬儀のお手伝いをさせていただいた方からのご紹介で、和歌山市T様(女性)のご葬儀を承りました。
T様のご長男(喪主様)夫妻と事前からご相談をさせていただく予定でしたが、ご相談でお会いした時に病院からの呼び出しがあり相談途中で病院に向かわれました。ほどなくしてT様はお亡くなりになりました。


季節的なこともあり、和歌山市の火葬が大変込み合っておりましたので、T様ご家族様には数日お待ちいただくこととなりました。
お待ちいただく間にお疲れは出ないだろうかと心配しておりましたが、喪主様の奥様のお話では亡くなってすぐにご葬儀を行うよりも、この数日間の時間の経過が喪主様にとって心の整理をする時間ができたように思われたとのことでした。
T様は10年ほど前から持病のお薬を飲まれながら体調を保たれていましたが、1年前にご自宅で転倒され骨折し入院となりました。
この入院をきっかけに徐々に持病の薬の効果が薄れ最期を迎えることとなりました。
ご家族皆様の体調やお孫様、ひ孫様などの仕事や学校の状況も考え1日葬を選択されました。
ご家族皆様は折り紙で花束を作り、似顔絵とメッセージを添えてくださりT様の胸元に手向けました。
最後のお別れはお花をお入れし、お顔にも触れていただきご出棺となりました。


昨今、和歌山市でも火葬を待つ日が長くなってまいりました。亡くなると次の日には通夜、葬儀をして火葬の流れが一般的になっていますが、今回のように火葬迄の時間があることで心の整理をする時間が生まれます。
亡くなったあと布団に寝ている姿を見ながら、今までのことを思い出し故人に話しかけ、故人にしてもらったことに感謝したり、してあげられなかったことに後悔したりと、大切な時間を過ごすことができます。
火葬が終わると故人の姿はなくなります。慌てて葬儀を行わずに少し余裕をもってご葬儀の日程を決めていくのも、家族葬ならではの良い部分ではないでしょうか。

もう一つは1日葬の選択についてですが、仏式でお付き合いされている寺院がある場合に1日葬の選択を良しとしない寺院があります。
故人のために心静かに穏やかにご葬儀を終えるためにも、必ずご葬儀前には寺院に1日葬でも良いかの確認をされることをお勧めいたします。
私たちはご家族様が最後のお別れをどのようにされたいかご希望を伺い、体調なども配慮したご相談をさせていただきます。
またこの度のご葬儀はご紹介していただけたことで、私共を信頼してすべてをお任せいただきましたので感謝しかありません。
T様ご家族皆様、お疲れ様でございました。T様をご紹介くださいましたT様、ありがとうございました。
ご協力いただきました関係者の皆様、ありがとうございました。