一期一会のお葬式|和歌山市斎場での家族葬(M様男性)

知人からの連絡でM様のご葬儀を承りました。M様は6人姉弟の末っ子で独り暮らしでした。コロナ禍以降はご親族皆様とは会う機会も減っていたそうです。お亡くなりになる前日まではブログを更新されお元気だったのに急なお別れとなりました。

M様は40歳を過ぎたころから仏画を描かれ、テレビやラジオにも出演され何度も個展を開かれる腕前だったそうです。
クールで穏やか、優しい方でした。野村萬斎さんのような口調で「あなたね・・・」と決して否定することなく諭してくれたそうです。

急なお別れとなったことで、ご親族皆様は整理がつかない状況のなかでお集まりになりご葬儀のお打合せとなりました。
ご葬儀の遺影写真を選んでいたところ、たくさんあるお写真の中から1枚だけ「フワッ」と落ちたお写真がありました。
そのお写真がいちばん穏やかでM様らしい表情だったそうです。


ご納棺の際には白いお着物にお着替えをして、輪袈裟とご自身の数珠をかけさせていただきました。お棺の中にはお気に入りの赤いブルゾン、お酒、仏画、皆様からの寄せ書きのメッセージをご納棺しました。
最後のお別れの際はお花をお手向けし、ご姉弟様からは大きな声で「ありがとう!ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えるお別れとなりました。

M様はお独り暮らしということで、見守りも兼ねてお弁当の宅配サービスを利用されていました。高齢者の独り暮らしに関わるサービスが自治体や企業により増えています。
孤独死という課題を社会や人と関わることで少しでも減らすことができればと思います。私たちも皆様の生活が便利で過ごしやすくなるように関り、様々な情報を発信し人との繋がりのご縁を大切にしていきたいと考えます。

M様、ご親族皆様お疲れ様でした。この度もご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。

P.S. M様の仏画の作品はM様のホームページやブログにたくさんありました。生きた証があるということを尊敬いたします。

Follow me!