夫婦で営んだ理容店 |和歌山市斎場の家族葬
ご家族みんなで見送ったお葬式
雨のなか、五 十 年の年月をご 主 人 と 共 に理 髪 店 を 営 ん で こ ら れ たご自 宅 にM 様 は 帰 っ て こ ら れ ま し た。
ご自宅にご安置の際に、お嬢様が最初に教えてくださったことが・・・
「朝、亡くなったときに、母の手は胸の上でしっかりと組んで亡くなってました。わかってたんかなぁ。」
手を組み安らかなお姿だったそうです。それがご家族にはすごく安心に感じられたんだなと思いました。
和歌山市斎場にて、M様のご葬儀をお手伝いさせていただきました。


M様は今年1月にインフルエンザでご入院され、その後、施設での静養を経て、ご家族に見守られながら永眠されました。ご逝去後はご自宅に戻られ、ご納棺までの時間をご家族様とゆっくり過ごされました。
旅立ちのとき、M様は「お世話になりました。ありがとう」と感謝の言葉を伝えられ、「自分の身体のことは分かるから」と静かに旅立ちを受け入れられていたそうです。
M様はご主人様とともに約50年間、理容店を営まれており、ご主人様は「ケンカをしても翌朝には笑顔で一緒に仕事をした」と笑顔で語ってくださいました。お二人での仕事ぶりはまさに息の合ったもので、ご主人様がカットを担当し、M様がパーマを巻くという役割分担で支え合ってこられたそうです。
ご納棺の際には、ご家族皆様が心を込めてお手伝いくださいました。妹様やお孫様にお顔やお体を丁寧に拭いていただき、ご主人様は日頃使用されていた櫛で髪の毛をセットし、カミソリで眉を整えてくださいました。ご主人様の手で仕上げられたM様のお顔は、まるで理容店時代のやさしいお仕事の延長のようで、非常に印象的でした。
ご主人は90歳を超えていらっしゃいますが、しっかりと奥様の最後の身支度を整えてくださいました。



そして、お棺にはM様の好きだった食べ物や、愛用の品々、そしてお好きだったピンクの仏衣でお納めし、同じくピンク色のお棺にはたくさんの花々が添えられました。最後のお別れの際には、ご主人様やご家族皆様がそっとM様のお顔に触れ「苦労をかけたなぁ。」、とこれまでの人生を想い涙を流されていた姿が、心に深く残っています。



長年連れ添われたご夫婦の絆、ご家族の愛情に包まれて旅立たれたM様。このような温かなご葬儀に携われたことに、心より感謝申し上げます。
また、SNS等ホームページにてM様ご葬儀の事例紹介のご了承をいただき、わたしたちの想いに共感していただけたことにも心より感謝いたします。
RESTART株式会社では、今後もご家族の想いに寄り添い、アフターサポートにも誠実に取り組んでまいります。