お花に包まれた温かなお別れ｜和歌山市斎場での家族葬事例

和歌山市斎場にて執り行った、S様の家族葬のご紹介です。
ご生前に事前相談をいただき、ご本人様の想いとご家族の希望を大切にしながら、
お花に包まれた温かなお別れの時間をお手伝いしました。

S様は約４年間施設で過ごされており、その間も「迷惑かけてごめんね」とご家族を気遣い、「ありがとう」と感謝を伝えられる、とても優しい方でした。ご生前中はご主人様のお仕事を支えながら、家庭を大切に過ごされていました。さらに、お花を愛し、ベランダでフリージアやスイートピーを育てられるなど、日々の暮らしの中でも感謝の心を忘れない方でした。

お花好きだったS様を偲び、優しく可愛らしい雰囲気の祭壇をご準備いたしました。祭壇のお花をご覧になったご家族様からは、「施設にいる間、母に渡せなかった花を贈ることができて嬉しい」とのお言葉をいただき、私たちも胸が温かくなりました。

また、ご自宅でのご納棺の際には、ご家族皆様でお顔を拭き、旅支度を整えていただきました。S様は生前から「亡くなったら着せてください」と、風呂敷にご自身の旅支度を準備されており、お遍路で身につけられた白衣やカバン、御朱印をいただいたおいずるへとお着替えされました。その後、ドライシャンプーで髪を整え、お化粧を施されたお顔をご覧になったご主人様が、「べっぴんさんや」と笑顔で声をかけられた場面は、とても印象的でした。さらに、ご家族様の手で、あんぱん・コーヒー牛乳・果物などS様がお好きだった品をお納めいただき、最後には庭に咲いた桔梗を髪飾りのように添えられました。

遺影には、カメラマンであるお孫様が旅行の際に撮影された、ご主人様と共に過ごされた笑顔の一枚を選ばれました。その優しい笑顔からは、いつも「ありがとう」と感謝を伝えてこられたS様のお人柄がにじんでいました。

お別れのときには、祭壇のお花やお供えいただいた花々をお棺に手向け、色とりどりのお花でお棺がいっぱいになりました。最後にご主人様から花束を添えていただき、温かく穏やかな雰囲気の中でS様とのお別れとなりました。

近年は、最期を病院や施設で迎えられる方も少なくありません。しかし、お亡くなりのあと一度ご自宅にお戻りになることで、ご家族だけのゆっくりとした時間を過ごすことができます。こうして故人を想いながら共に過ごす時間こそが、なによりのご供養になるのではないでしょうか。

また、市斎場でご葬儀を執り行うことで、通夜・葬儀・ご収骨まで同じ場所で行えるため、ご移動の負担も少なく安心してお過ごしいただけます。詳しい内容や費用など、事前のご相談も承っておりますので、お電話・ホームページ・SNSよりお気軽にお問い合わせくださいませ。

S様、そしてご家族の皆様、このたびは誠にお疲れ様でございました。
ご葬儀事例としてホームページやSNS等への掲載にご了承いただき、心より感謝申し上げます。