「ありがとう」の握手を交わして | 施設で穏やかに旅立たれたI様を、直葬で見送ったご家族

和歌山市内の施設にご入居されていたI様が、眠りにつかれるように穏やかに旅立たれました。ご主人様を約30年前に見送られてからは、ご家族を温かく見守りながらご自身の人生を歩んでこられたI様。
今回は、直葬という形でありながら、ご家族のご希望を叶えながら見送った事例をご紹介します。

葬儀概要

葬儀形態:直葬
ご安置:善称寺
参列者:4名
費用総額:約23万円
特徴:ご安置室からの出棺。

お棺の上にご家族からのご出棺花束

故人のエピソードや人柄

ご入居されていた施設様より、I様がご逝去されたとご連絡をいただいたことが、今回のご依頼のきっかけでした。

I様は施設にて長い間穏やかにお過ごしになり、最期はまるで眠りにつかれるように安らかに旅立たれました。ご主人様を約30年前に見送られてからは、ご家族を温かく見守りながらご自身の人生を歩んでこられました。娘様は「母は厳しい人でした。とても肝の据わった、芯の強い人でした」とお話しくださいました。一方、お孫様にとってのI様は、いつも優しく寄り添ってくれる温かな存在だったそうです。同じ一人の人が、立場によって全く違う顔を見せる ―― そんなI様らしさが伝わるエピソードでした。

ご納棺時の故人やご家族の様子

ご納棺は、ご家族様にお立合いいただきながら、穏やかな時間の中で執り行いました。娘様とお孫様には、I様の仏衣へのお着替えをお手伝いいただき、お声をかけながら身支度を整えてくださいました。そして、ご家族様お一人おひとりがI様のお手にそっと触れ、「ありがとう」の想いを込めて握手を交わされました。その温かなぬくもりと感謝の気持ちは、きっとI様にも届いていたことと思います。お棺には、お飲み物や食べ物などもお納めし、お見送りとなりました。

お棺のなかに納めた副葬品。「南無阿弥陀仏」の納棺尊号。

葬儀当日の様子

この度は、直葬の形でI様をお見送りされました。直葬ではありますが、ご家族様のご希望にて、ご住職様に法名をお願いし、ご出棺前にご読経もお願いいたしました。火葬のお時間まで、ご家族様でゆっくりとお別れの時間を過ごされ、ご用意したお別れのお花を、お一人おひとりの想いを込めて手向けていただきました。色とりどりのお花に優しく包まれたI様のお姿は、安らかな表情をされているようでした。最後には、ご家族様がご準備くださった大きな百合の花束をそっとお添えになり、皆様で心を込めてお見送りをされました。

お棺のなかに納めるお別れのお花

スタッフのコメント

川本

娘様、お孫様お一人おひとりの心の中に、それぞれのI様のお姿があり、そのどれもがかけがえのない大切な思い出として、ご家族様の心に生き続けていくことと思います。私たちは、お一人おひとりの歩まれてきた人生に思いを寄せ、その方らしいお姿で旅立ちの時を迎えていただけるよう、これからも心を込めてお手伝いをさせていただきます。

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